「川上村木匠塾」を修了したOB・OG全員が 「川上村木匠会」の会員です。
川上村木匠塾を修了したOB・OGと川上村とが、繋がりを持ち、それぞれが相互還元できる機会として、川上村木匠会は設立されました。
OB・OGは、社会での経験を活かし、村の資源である「木材」を利用した商品・制作物や建造物の企画・設計・製造・施工を。村はそれに応じた「木材」をより良いカタチで提供する。そういった、双方にとって利点のある繋がりが生まれることを期待しています。
そしてOB・OGがまた集い、家族や友人を連れて川上村に足を運んでくれるよう、魅力あるコンテンツの発信や、様々な特典なども提供いただいています。木匠塾も20周年を終えました。
今年も変わらず学生達が川上村で宿泊し、川上村で学び、川上村とふれあい、かけがえの無い素晴らしい時間を過ごす事でしょう。木匠塾での経験は本当に素晴らしく、記憶にも肌感覚にも、修了生達の心に確実に残っております。
しかしながら、木匠塾によって貴重な時間と経験を頂いたものの、木匠塾生達から川上村へと還元されるものは何かあるのか、、、少し真面目に考えてみました。川上村が直面する問題が何なのかも、木匠塾では確かに学びました。木匠塾修了生達も、今や社会の中核を担う年代に熟成してきております。今こそ、いよいよ川上村と真面目に向き合い、寄り添い、そして力に成れる時ではないで しょうか。
そんな思いの第一歩として、川上村木匠会を設立しました。
まずは木匠塾修了生達が、スムーズに川上村と共に活躍出来るインフラを構築し、修了生達の持っている様々な可能性が、思いが、川上村に真っ直ぐに伝わり、真っ直ぐに形に出来れば良いと思います。
木匠塾での熱い思いがそのまま木匠会へ、、、各々の心に、川上村が今よりもずっとずっと近くに感じられるようになれば。木匠会の役目はきっとそこにあると思います。
川上村木匠会会長 有川 敦詞
1998年、私が村の地域振興課長として始めた「川上村木匠塾」は、早いもので22年目を迎え、延べ1,400人以上の学生が参加している村の一大行事に成長しました。更に20周年を機にこの『川上木匠会』が発足されたことは、川上村にとっても、村を応援してくれる頼もしく心強い会であると喜んでおります。
『川上村匠会』を通して、木匠塾のOBOGの方々が、ビジネスや日常生活で、川上産材を利用していただくとともに、家族で来村いただくことなど、より一層の繋がりが生まれることを期待しています。
川上村村長 栗山 忠昭
800人を超える塾の修了生の多くは、これまでにも自分が手がけた作品を見に来たり、自然を満喫するために川上村を再訪されたりしている。これら個々の行動を組織的な「かたち」にし、より有益な拡がりをなされようとしているのが「川上村木匠会」であろう。
いにしえの先人が苗を植え、手入れをされた数百年前の川上村の木々を見ていると「継続は力」という言葉を深く感じ入ることができる。川上村木匠塾は、継続は力の「芯」を形成できる年輪を刻んだと思う。この「芯材」である川上村木匠会を基軸に、OGOBが川上材を仕事で使ったり、村を再訪したりと今まで以上に交流が拡がれば、村にとっても塾の修了生たちにとっても有意義なことである。そして、現役塾生たちにも良い刺激を与えてくれることを願ってやまない。
川上村木匠塾塾長 寺地 洋之